テクノロジー
戸建て事業部トップ>テクノロジー
次世代省エネ住宅の「施工・構造の特徴」
世界最大級木造建築物で磨かれた技術 「木という素材の美しさを活かしながら、大空間をデザインする。しかも高耐震設計で。」これは、ロイヤルSSS構法開発のベースとなった埼玉県所沢市の木造体育館 建築で、開発者に与えられたミッションです。この難題を クリアする過程で生まれた、革新的なテクノロジーを戸 建て住宅の建築に応用したのが、ロイヤルSSS(スリーエス)構法です。ロイヤルSSS構法のベースとなるAPS工法は、国土交通省から3年連続(H21・22年)で、住宅・建築関連先導技術開発助成金事業として採択 されています。また、森林保護やCO2削減の観点から木造 建築に興味をもつ世界各国からも注目されており、EUや中国など世界4カ国に特許出願中※です。※2011年12月現在 |
所沢市の木造体育館 |
[最新技術] × [在来工法] 進化した木造住宅「ロイヤルSSS構法」
ロイヤルSSS構法は、旧来の伝統工法の接合部を、金物による補強に頼るのではなく、継手・仕口の構造と結びつき自体を強化することにより、合理的に進化させた在来軸組み工法です。
金物が露出しないため、すっきりと美しい接合が可能となります。
また、ロイヤルSSS構法は内臓ピンによる締め付け接合により強固な軸組みを組み上げます。
そのため、以下のようなメリットがあります。
金物が邪魔しない、木組の美しさ 伝統的な木造建築の木組みの美しさを革新的なテクノロジーで再現。一般的な木造建築のように金物が表に露出しないので、スッキリきれい。美しい仕上がりで、デザインの幅が広がります。 一般工法の接合部 |
ロイヤルSSS構法の接合部 |
木肌が美しい、あらわし梁 構造材である「梁」を仕上げ材で隠してしまわず、美しい木肌をそのまま見せる「あらわし梁」。ロイヤルSSS構法なら、この「あらわし梁」のリビングや寝室を実現することができます。自然の風合いが心地よく、力強さを感じさせる...建築雑誌などで見るようなこだわりの空間がデザインできます。 |
![]() |
A. 煩雑な金物補強が不要で、見た目にも美しい仕上がり |
ロイヤルSSS構法は大蟻仕口で木材同士がしっかり接合されている上、先端のネジリで木材を直接引き寄せて中心に穴をあけているので、木痩せにも効果を発揮し、施工後の床鳴りなどのクレームの発生率を低減させます。ロイヤルSSS構法は、仕口部分にボルト・ナットを使用しないので、ガタつきがありません。 |
![]() |
ロイヤルSSS構法は在来工法の蟻加工をベースに加工しています。蟻成を一定に保ちアップルピンとドリフトピンと木の力で大事な躯体を支えるトリプルサポート効果を発揮します。 今までの在来工法ではどうしても沢山削って木材を接合していたので、非常に折れやすい構造になっています。 ロイヤルSSS構法は今までの様に沢山削らなくても木材を接合できるので、木の力を最大限に発揮できます。消防署などの公共物にも求められる耐震等級3に対応した工法です。 |
![]() |
![]() |
金物の主素材にはダグタイル鋳鉄+鋼を使用しています。ダグタイル鋳鉄は、マンホールのフタや車のエンジン、ガス管等の過酷な環境下にある公共物や自動車部品に多く用いられている素材で、通常の鉄の数倍の耐久性と防錆性、強度を誇ります。耐久性は一般的に60年以上といわれています。 |
ロイヤルSSS構法は、他の金物工法と違い、貫通したスリットがありません。そのため気密性能、防火性能に優れています。燃焼実験(45分放置)でも木材内部へは延焼しておらず、金物にも大きな変化はありません。万が一の時にも、梁の崩落を遅らせることが期待できます。 金物は実験前と実験後では、変色していますが、強度に変化はありません。 |
![]() |
![]() |
金物が木材の内部に設置されているため、梁を見せたデザインの場合も、接合部分に金物が目立たず、美しい仕上がりが実現します。「あらわし工法」にも最適です。 |
次世代省エネ住宅の「施工・構造の特徴」
なかやしきオリジナル工法「A2Gシステム」
いつでも春のように心地よい温度のバリアフリーを実現。
なかやしきの従来の高気密・高断熱工法「現場発泡硬質ウレタンフォーム」に一年中一定温度を保つ地熱を利用し、外気の温度をコントロールし住まいの冷暖 房に有効利用した新しいオリジナル工法が誕生いたしました。住まう人がオールシーズン快適に暮らすためにさらなる快適性を追求しました。
[A2Gシステムによる空気の流れ]
地熱は年中16〜18℃と一定で、夏場としては涼しい温度です。この温度差を利用して、暑い外気を冷たい地熱で冷やし、暑い夏場でも、各居室に心地よい空気を送り込みます。 |
地熱は年中16〜18℃と一定で、冬場としては暖かい温度です。この温度差を利用して、冷たい外気を暖かい地熱で暖め、寒い冬場でも、各居室に暖かい空気を送り込みます。 |
従来の省エネECO仕様の気密性・断熱性に加え、あらたに「地熱エネルギー」を利用した換気システムで快適なエアコントロールを実現しました。
[A2Gシステムの各ユニット]
|
|
|
|
[A2Gシステムによる吸排気の流れ]
地熱で快適な温度に変換された空気を「炭チャンバー」を通して、給気グリルや階段室ダクトで各居室に送り込みます。 |
排気は各居室グリルから小屋裏に集められ、階段下ダクト、全熱交換換気器ユニットで排気されます。 |
炭には燃料素材としてだけでなく、健康面や環境面でもさまざまな効果があることが広く知られています。東大寺の正倉院や法隆寺などの歴史的建造物の床下にも炭が敷きつめられています。炭が持つ不思議なパワーは科学的にも実証されており、健康や環境を気遣う現代人の暮らしにもさまざまな形で炭の効果が活躍しています。「A2Gシステム」の家は、給気された空気を「炭チャンバー」が清浄化して、クリーンな空気を家中に循環させます。 |
![]() |
空気清浄効果:有害な化学物質を吸着・分解
調湿効果:空気中の余分な湿気を吸収
マイナスイオン作用:心身をリラックスさせます
消臭効果:ニオイの分子を吸着・分解
|
|
|
|
|
|
|
|
次世代省エネ住宅の「施工・構造の特徴」
換気システム
住宅の"呼吸"と"メンテナンス性能"にこだわった、快適な「24時間換気システム」。
居室の空気を機械式ファンを使い計画的に入れ替え、常に新鮮な空気を維持するためのシステムです。 |
![]() |
「24時間換気システム(第1種換気)」は、機械で給気・排出する計画換気で、メンテナンスの必要性がほとんどありません。室内側は負圧(マイナス)となるので、トイレやキッチン等の臭気が廊下や居室側に流出しにくい特徴もあります。また、ランニングコストも節減しつつ、室内を健康な空気環境に保てます。 | ![]() |
新鮮な空気を室内に、汚れた空気を屋外に
住宅の計画換気を活用する「第1種換気システム」なので、快適さや省エネを維持しながら室内の汚れた空気を確実に外に排出します。気になるペットの臭いも除去します。
結露やカビを防ぎます
湿気のたまりやすい部屋も常時強制的に換気することによって、結露やカビの発生を防ぎます。
花粉・粉塵などをシャットアウト
お部屋の空気はいつも新鮮でクリーンな状態です。高性能フィルターを標準内蔵。給気の際に花粉や粉じんを80%以上カットして外気を取り入れます。アレルギー体質の方にも喜ばれています。
第1種全熱交換換気と第3種の省エネ効果とランニングコストの比較
■ランニングコスト比較 |
※このシュミレーションは東京地区(50Hz)でのものです。24HEC12N3Dは風量を50Hz特性(強)に調整した場合のシュミレーション結果となります。※外気温度はJIS C 9612 ルームエアコンディショナーの「冷房期間中冷房を必要とする各外気温度の発生時間」、「暖房期間中暖房を必要とする各外気温度の発生時間」にて冷暖房期間と発生時間を規定しています。※冷房期間は年間1430時間、暖房期間は年間2889時間としています。※水の蒸発潜熱は1.0L/hあたり694Wにて計算しています。また、夏季外気絶対湿度は18.5g/kg、冬季は1.4g/kgの平均値(空気調和衛生工学便覧より)として計算しています。※室内温湿度は冷房時26℃、RH50%、暖房時22℃、RH50%としています。※電気料金は22円/kWhとしています。※エアコンの成績係数(COP)は冷房時3.57、暖房時4.0としています。※CO2排出原単位 0.425kg-CO2/kWh(東京電力、2007年)※杉の木換算は「地球温暖化防止のための緑の吸収源対策(環境庁)」を基に樹齢50年の杉の木が1本当たり1年間に吸収するCO2の量にて換算(14kg/年)しています。 |
次世代省エネ住宅の「施工・構造の特徴」
メーターモジュール
ゆとりの空間を生む「メーターモジュール」を採用
間取りの基本となる寸法は、尺モジュール(910mm)ではなく1メートル(1000mm)を基本寸法とする「メーターモジュール」を採用しています。これにより室内空間が約20%も広くなります。日本人の平均身長は30年間で、約5cm高くなりました。浴室や廊下、トイレなど、これまで狭いと感じていた空間にも、従来より9cmのゆとりを生むことが可能になりました。車椅子での移動が必要になった際にも、メーターモジュールの家なら安心して対応できます。 |
![]() |
![]() |
メーターモジュールで生まれるゆとり 生まれたゆとりの部分には手すりなどをつけたりできるので、より一層安全で快適に。また、これまで切り落としていた構造材のムダも解消されます。メーターモジュールならタタミ6枚で、帖計算では7.24帖になります。空間の広がりが約20%もアップします。 |
安全を求めた「バリアフリー」の実現 意外と多い家の中での事故や怪我。バリアフリーとは、"障害を取り除く"という意味です。お年寄りやお子様の安全を守る配慮として、浴室や階段に手すりを付けたり、つまづきや転倒を防ぐため、居室や廊下・水まわりの段差を解消したフラットフロアーを実現します。さらに広い間口、階段をゆるやかな勾配にしたりと、お年寄りやお子様はもちろん、住む人すべてにやさしい配慮が家族全員の安全を守ってくれます。 |
![]() |
次世代省エネ住宅の「施工・構造の特徴」
シロアリ防除施工
シロアリの侵入を防ぐ新しい防蟻施工
従来のシロアリ防除施工では、基礎や躯体そのものに直接防蟻処理剤を使っており、躯体への浸食時に シロアリを駆除する方法でした。今回の新しい防蟻施工は、基礎、躯体部分からのシロアリの侵入口を完 全に塞ぎ、家を浸食させない効果的な防蟻施工です。
![]() |
厳しい環境でも安定した品質を保つダイライトは、白アリが食料とする成分を含んでいない無機質素材ですから、白アリに強く、また結露しにくい素材ですから、住まいは丈夫で長持ち。木造住宅の耐用年数向上に役立ちます。 白蟻食害試験では、白蟻植付け 3週間後においてダイライト(写真右)は、白蟻の死虫率が 90%となり、防蟻性実証。防腐や防蟻性能も、無機質エンジニアリングだからこそ優れた物性です。 |
次世代省エネ住宅の「施工・構造の特徴」
建物の荷重(自重・積載荷重・地震力・風圧・積雪荷重など)は、梁から柱、土台へと伝わり最終的には、基礎から地盤へと伝えられます。建物の規模が大きくなると(あるいは地盤がよくない土地では)堅固な地盤まで杭を打って建物を支持します。一戸建て住宅の場合は通常は支持できる地盤の面に直接基礎を打つ方法(直接基礎)が採用されます。木造住宅の基礎としては鉄筋コンクリート造の「布基礎」か「べた基礎」が代表的な形式となります。なかやしきでは、安定した支持基盤を作れる「鉄筋コンクリート造のベタ基礎」を標準としています。
![]() |
ベタ基礎配筋の例 底盤部分は径13mmの異形鉄筋で20cm間隔 立上り部分の主筋は上下が径13mmの異形鉄筋 中間部に径13mmの異形鉄筋 立上り部分の補強筋は径13mmの異形鉄筋で20cm間隔 |
![]() |
ベタ基礎配筋とコンクリートの打設 手前はべた基礎配筋全体。 後ろのほうでは基礎コンクリートの打設中。 |
強い地盤構造は安心の家づくりの第1歩です。第三者機関の検査と保険で安心です。
どんなに優れた構造であっても、それを支える地盤の状態が悪ければ、その強さを発揮することはできません。なかやしきは、家を建てる敷地の状態を知るために、公正な第三者機関による正確な地盤調査・解析を行います。詳細な調査方法のため安心です。
次世代省エネ住宅の「施工・構造の特徴」
構造用集成材
構造材には建物の不具合がほとんどない優れた木を採用。
再生産が可能の木材は、地球環境にやさしい資源として脚光を浴びております。また、単位重量あたりの強度、防火性能、断熱保湿性、吸音効果、調湿能力など優れた特性を有しております。集成材はその木材を科学の力でより優れた品質に仕上げ、木ならではの長所をパワーアップした画期的な建築材料です。 |
![]() |
製材したばかりの木材は「未乾燥材・グリーン材・生木」などと呼ばれて、木材に含まれる水分の比率(含水率)が高く、乾燥が始まると、木材の変形(収縮)がはじまります。そうなると、木材に「反り・曲がり・ねじれ・割れ」などが起こります。また、木の種類によっては、製材した時の大きさから最大で10ミリも小さくなってしまい、木材の大きさが変わってしまいます。 このような水分の多い(含水率の高い)木材は、とても不安定な状態なので、建築後に乾燥が始まると、いたるところで変形や収縮が始まり、クロスのヒビ割れや、床が下がるなどの問題が発生して、結果的に家そのものに狂いが発生してしまいます。また、水分の多い(含水率が高い)木材は、シロアリや腐朽菌が発生しやすいのです。 ですから、このような木材で家を建ててしまうと、結果的に弱い骨組みとなり、安心で長持ちする家を作ることができません。木の家の見えない骨組みだからこそ、安心で強い木材を選ぶことが大切なのです。 |
未乾燥材(割れた木材) 未乾燥材(曲がった木材) |
木材は燃えますが、断面が大きくなると表面は焦げて炭化層ができ、酸素の供給が絶たれ、燃え難くなり、1000℃以上になっても必要強度は保たれます。 |
![]() |
木材の力学的性質のうち、単位重量当たりの強度を比較するとスギと鉄では約4倍、コンクリートでは約5倍の差があります。 |
![]() |
木材は建築材料として日本の気候風土に最も適してるといえます。断熱性に優れ、夏は涼しく、冬は暖かく、湿度の高い梅雨は水分を吸収してくれるなど理想的な住まいを提供してくれます。熱伝導率は鉄の200分の1、コンクリートの4分の1の低さであり、調湿能力は3mの10cm角の柱1本で、一升ビン1本分の水分を出し入れできるといわれており、結露を防ぎます。 |
![]() |
従来の規格 | 新規格 | ホルムアルデヒド放散量 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
平均値 | 最大値 | |||
- | F☆☆☆☆ | 0.3mg/L | 0.4mg/L | 新規格で新設 |
Fc0 | F☆☆☆ | 0.5mg/L | 0.7mg/L | 従来規格を移行 |
Fc1 | F☆☆ | 1.5mg/L | 2.1mg/L | 同上 |
Fc2-S | F☆S | 3.0mg/L | 4.2mg/L | 同上 |
ホルムアルデヒドは、高濃度では人体に影響があると言われていますが、低濃度のホルムアルデヒドは天然の成分として食品・木材等にも含まれており、集成材から出る放散量は自然界とほぼ同じとされています。
次世代省エネ住宅の「施工・構造の特徴」
防音対策工法
家族みんなが気持ち良く過ごせるために。特に2階の床は、遮音性に優れた床材を採用。振動音をカットする「防振吊木」や「強化プラスターボード12.5mm」がさらに効果を高めます。
家族の出す音といえ、やっぱり気になるのが、2階の床から階下へ伝わる床衝撃音です。この衝撃音を軽減するには、吸収波を吸収する事と遮断する事です。そのためにまず2階フロアの下地として構造用合板下地の上に遮音用のプラスターボード9.5mmを貼り、フロアで仕上げる3重構造の床にします。その次に振動音を抑えるために防震吊木で吸収させて、1階へ伝達する音を制御します。さらに、一般的な住宅で使われているプラスターボード9.5mmではなく、強化プラスターボード12.5mmや遮音性に優れた床材を採用しました。火災保険が割安になる省令準耐火構造に対応した防音対策工法です。 |
防振吊木 |
一般的な住宅 |
防音対策工法 |
次世代省エネ住宅の「施工・構造の特徴」
次世代省エネ基準クリアした省エネ住宅。
日々の生活のことだから光熱費を心配しながらでは、快適さも半減してしまいますよね。なかやしきの「A2Gシステムの家」では、次世代省エネルギー基準をクリアした高気密・高断熱。外気からの影響を受けにくく、節約を気にしなくても、光熱費のランニングコストが大幅に削減できます。 |
![]() |
なかやしきの「A2Gシステムの家」は、次世代省エネルギー基準(住宅性能表示では省エネ対策基準4等級)をクリアするすぐれた断熱性能が標準仕様。冷暖房エネルギーの 抑制にもつながります。冷暖房にかかるランニングコストも大幅に削減できます。 このすぐれた省エネルギー性には、熱交換型換気システムの高い熱交換率も大きく貢献。光熱費を節約できるだけでなく、地球の貴重なエネルギー資源をムダにしない暮らしができる家なのです。
[A2Gシステムと一般的な住宅の年間光熱費の比較]
※次世代省エネルギー基準(省エネ対策基準4等級)のQ値は2.7W/㎡Kに対して、北九州市の一般住宅(省エネ対策基準3等級)のQ値は4.2W/㎡Kを基に計算。※使用電力は、年間7800KW(おおよそ3部屋で1日8時間2部屋でエアコンを1年間程度使用した量)に電気使用量1KW=24円で計算。※Q値は、建物の形状や吹抜けなどの室内形状で異なります。
「A2Gシステムの家」の構造は、構造別耐火等級最高級のT構造だから火災に強い住宅と認定されています。一般木造住宅は、火災保険が356,920円。省令準耐火なら火災保険が148,500円で約21万円もお得です。 |
![]() |